念願だった伊豆半島周遊を最高のお天気に恵まれ実現できた。気の置けない仲間に呼びかけたところ、河津桜に惹かれたのか参加者は総勢8人も。Mさんは多摩から自走し小田原泊まりで駆けつけた。
ルートは熱海から東伊豆、南伊豆、そして西伊豆を沼津まで。計画走行距離は約200キロ。途中、2泊なので中高年ののんびりサイクリングにはピッタリだった。
半島めぐりは熱海からスタート
同じ伊豆を走るのなら早春の河津桜を愛でようと企画したのだが、狙いは見事に的中。また、これ以上望めない好天も続いた。
熱海を10時半にスタートし、R135と県道109をたどり、伊豆高原からR135で稲取温泉までの58キロ。この間、標高差100m以上の登坂が2カ所ばかり。
稲取温泉は雛のつるし飾り発祥の地。文化公園内の「雛の館」で極彩色のつるし雛を満喫する。江戸後期から100年以上受け継がれている「つるし雛」は女の子の健やかな成長を願って、決め事を守りつつなされる和裁細工で、手作りされるのは「ふくろう」「ほおずき」「はまぐり」「すずめ」「金目鯛」など童心をつかむ心温たまるものばかり。

満開の河津桜に心洗われる
2日目は稲取温泉からR135を数キロ走り、河津町の「河津桜まつり」へ。河津桜は早春に咲くサクラとして有名で、多くの観光客も訪れていた。
「河津桜原木」が残されており、これがなんと「ほぼ満開」だ。濃いピンクの派手なサクラはおなじみだが、河津川沿いの土手にたくさんの子孫を残していた。
さらにR136を下って下田を抜け、その先の南伊豆町の「みなみの桜と菜の花まつり」を見る。会場入口の広い菜の花畑で体中を黄色に染めたあと、青野川沿いの「みなみ桜」へと導かれる。河津桜のことをここでは「みなみ桜」と呼んでいるのだが、樹形は50年前後の整った形で、青野川の青い水流とピンクが良く映え、汚れないピュアーな光景が続いていた。
再びR136をたどり、西伊豆の妻良港に抜ける。ここから標高差250m以上を登って高みから西伊豆の海を眺める。東伊豆とは異なり、西伊豆の海は碧かった。合計74キロ走って堂ヶ島温泉へ。温泉を楽しんだり、海蝕トンネルの「天窓」や名物の「西伊豆の松島」の夕陽も楽しめた。

西伊豆の海と富士を眺め沼津へ
最終日、朝食のメシが足りず女将を慌てさせてしまった。よく喰らう中高年だ。仕事のためバスで帰るYさんを見送り、R136で戸井を目指す。戸井では修善寺に至るR136と分かれ、海岸部を抜ける県道17にルートを取る。ここからは標高差150m以上のアップダウンを繰り返す西伊豆の「難所」が始まるが、250m前後の高みから西伊豆の海の風景をゆっくり楽しむように登るのがコツ。その県道17も大瀬崎でようやく海岸部に降りる。あとは、西浦や内浦などの磯をめぐり、狩野川放水路の口野橋でR414に乗り、72キロ走って沼津駅へ。3日間で熱海からの延走行距離は202kmとなった。
「にぎやかなつるし雛、青野川のみなみ桜、満開の菜の花、堂ヶ島の夕陽、青空に浮かぶ富士山、西伊豆のコバルトブルーの海…楽しい旅」とTさんは感想を寄せてきた。
